それはそっと寄り添う余白のような服【日本】
こんにちは、SHITTEKAUのアカネです。
知ってから買うというのはサイトのコンセプトですが、やはり向こうから発信してくれていないと気づかないので、知って買えるものを探すというのも困難なモノです。
それに洋服となると、しっかりこだわっているので手に取りづらい価格になってしまうこともあります。こまったこまった。
だけど手に入れやすいものはないか、私はなにか転がっていないかと
ネットをサーフィンしていました、いやダイビングだったかもしれません。
そうしていると、ひとつのブランドに出逢ったのです。
一体なんと検索したか忘れてしまったけれど、確かに目について、そして何度も確認して、そして惹かれていきました。
そのブランド名は「余白」
若い男女が数名でやっているらしいソコは、質感にこだわっていて着心地がよさそうです。
そして生活に馴染みそうな色味。
ホームページの「yohakuの事」というページで書かれている
【よい服】
それは
【つい、手に取ってしまう服】では、ないだろうか。
という言葉は、商品にこだわっているのにも関わらず、気取っておらず、とても自然で納得できるものでした。
そして、商品は主に、生地から作ったオリジナル素材の洋服というから、壮大なストーリー性を感じたのです。
デザインに生地作り、染物もしているようだし、、、なんてクリエイティブ!!
そう思った私は感動し、ポチっていました。
今回は、そんな「余白」というブランドを紹介したいと思います。
どんなブランド
創立は昭和44年と古く、その頃は肌着類の製造販売をしていたそう。その時の名前は「サンカーベ渡辺」。
設立は昭和63年と少し間が空いて、ニット(カットソー)の製造企画を行っていたそうです。
設立の際に「株式会社サンカーベ」と名前を変え、今まであり続け、
様々なブランドが立ち上がりました。
そんな歴史ある会社からyohakuが立ち上がったのは2009年。
製造会社から生まれたというのは、商品の質に安心感を抱ける感じがします。
そんなyohakuさんの軸は、
「人と物の余白」
人と物の間には空間(余白)が存在していて、
その空間(余白)の埋め方、意識のしかたで、「物」の見え方や感じ方が変わり、
新たな人と物の繋がりが生まれるのではないか。
という考えの基に物を作っています。出典:
というもの。
そんなyohakuさんではどこで染めているか、どこで織った生地を使っているかも記載しています。
またホームページでは、商品に取り入れている技法の特徴も説明しているので、手に取る側が商品を見るときに人やモノのストーリーとのつながりを感じることが出来るのです。
たとえば、どんな商品があるの
濃いけど淡い。
そんな風合いの優しいテイストでゆるい洋服。
それがyohakuブランドの主なイメージです。
ホームページでは、それぞれの服をクリックすると、商品の特徴とモデル写真があるので、コーディネートを模索しながら購入できます◎
生地から染めていたり、糸から染まっているものを使ったり、様々な用法で作られた商品が並んでいます。
いくつかシリーズがあるのですが、どこで生まれたコットンを使用しているか分かる商品や、工場でどうしても生まれてしまう残糸や余っている生地のものがあったりと、商品の背景にこだわっているものが多いように思います。
ゆるいフォルムに優しい風合い。
そして、背景にこだわった製作過程のある商品が、yohakuさんの特徴ではないでしょうか。
モノを大事にできるシステムも
モノを手に取りやすく、そして品質にもこだわりを。
そんなバランスを可能にしているやり方の一つとして、工場で残ってしまった糸や布を使って作った商品があります。
yohakuの再生シリーズ
元々余ってしまった糸も生地も、たまたま残ってしまっただけで、品質には変わりはありません。
しかし、そこを使わないとゴミになってしまう。
この商品はまさに救世主じゃないかと思うのですが、「yohakuの再生」シリーズではそんな余ってしまった資材をもういちど商品になるよう作り直して洋服を作っています。
「残り物⁉」と思うかも知れないけれど、
生地がそもそも良いので心地よく、残った資材をつかったと聞くと浮かび上がるような継ぎはぎ感も、素人にはわかりません。
なにか変な部分はないかと、探したくなるほどなのです。
さて、
もしyohakuさんの服を手に入れ、それを使い終わったと思ったらどうするか。
実は、yohakuさんでは古着を回収するサービスを始めました(2018年)。
古くなった服は送り返そう!
悩んで、気に入って、買った服。
色も落ちてきたし、、もうこの服を着るのはやめとこうかな、、、。
そんなことを思っても大丈夫。
yohakuさんでは古着を回収して、またそれを新しく着れるようにするサービスが始まったのです!
シミや汚れ、小さな穴、なんでもOKとのこと!
ただし、再生工場に出した洋服は戻ってこず、販売会にて第二の人生を歩むことになっています。
でも、こういうサービスってなかなか無いから面白い。
この「捨てる前に一旦考える。工夫する!」という姿勢が、なんでも気軽に手に入る今の時代に響くものがあります。
欲を言うと、染め直しして手元に返ってくるサービスもやってほしいな~、なんて思ったり。笑
作っている過程も、販売した後も色々と工夫と挑戦を続けてくれているyohakuさん。
だんだん欲しくなったけど、「実物を見たわけではないし買いづらい!」とか「どれを買ったら良いのか分からなくなってきた!」と思ってしまう方もいるのではないかと思います。
なぜなら、私もそうだったのです。
そんな優柔不断でお得がお好きな方にオススメの商品がございます^^
お得なセットではじめの一歩
うーん、どれを試したら正解なんだ!
そんな風に困ってしまう方には「yohakuのお試しセット」をおすすめします!
なかなかセット商品がSOLDOUTしていて残念な状況ですが、
新しくセットが誕生することを期待しつつ、ここに紹介しておきます。
これらの「おためしセット」、例えば1つずつ買うと合計1万円ほどになる商品が、セットだと8000円くらいで買えてしまうというお得商品なのです。
実は、買ってみたので、後日どんな感じだったかをお伝えしようと思います!
また次回もお楽しみに!
竹で作られたハブラシを使ってみました。【お試し編】
こんにちは、SHITTEKAUのアカネです。
今回は以前の記事『木製ハブラシのある、キュートな暮らし』で紹介したバンブー歯ブラシを実際に使ってみてどうなのか!
というレポートをしたいと思います。
ちなみに、前回の記事がまだという方はコチラ☟
ソフトな歯ブラシ
モノの紹介で、想いや過程など背景を知ってから買うと、やはり愛着が湧きますし、なんというか、「ただのモノ」ではなくなるのです。
それは思い出だったり、物語だったりを感じる一品になります。
しかし、実際に使ってみてどうなんだというのが
買う側の正直な気持ちなのです。
どんなによくても高かったら手を出しづらいときもありますし、
背景がとっても素敵でも実際役立つのか分からない商品もあります。
はたして、今回のバンブー歯ブラシはいかがなものだったのでしょうか。
それは、「ブラシ、めっちゃソフト!!」
が使ってみて初めて思ったことです。笑
歯茎を一切傷つけないであろう、撫でるような柔らかいブラシ。
私的には柔らかいのより、ゴシゴシしたいタイプなのでいつも「普通」という表示の硬さの歯ブラシを使っています。
そんな私は少し物足りない気持ちになりましたが、ブラシは歯茎のマッサージにとても向いていました。
歯茎マッサージは健康な歯を保つためにとても大切なので
「まぁいいか。ブラシが硬いので歯茎を当てると血がでちゃうもんね」
なんて思いながら使っていました。
ちょっと磨き足りないかなと思う時は、デンタルリンスで補強しておりました。笑
少し経つとブラシも馴染んできたのか、私の手裁きが上手くなったのか、だんだんちゃんと磨けるようになってきました。
まとめると、
- 初めは磨き残しを感じるけども段々磨けてくる。
- 磨き残しを感じた際は、補えるものを使っちゃう。
- 歯茎用ブラシという使い方も良いかもしれない。
という見解にいたりました。
人によって口の状態や感覚は異なるので、あくまで私の個人的見方にすぎませんのでご参考程度にしていただければと存じます。
使ってみての機能性が少し分かったところで、今度は生活の一部になった様子をレポートしたいと思います!
陶器に似合う、木製ハブラシはやっぱりキュート
やはり、陶器と木製ハブラシは合うもので、なんとも可愛い。
以前紹介したポトペリーさんでは、
(参考にどうぞ☟)
バンブー歯ブラシが入るよう、少し大きめの穴をあけている歯ブラシスタンドも用意しています。
さりげない可愛さがたまらない一品。
このような入れ物に歯ブラシを入れると、洗面台に彩が増えて、毎日が気持ちよくなりそうでオススメです。
いちいちそんなのに入れてられない!と言う方は、うがい用グラスにバンブー歯ブラシを入れてもキュートです。
プラスティックの歯ブラシがバンブー歯ブラシに代わるだけで、
何気ない毎日が、さりげない心地よさと充実感で満たされていく。
木のチカラって不思議だなぁと改めて思います。
使った後はどうしよう?
こちらの歯ブラシ、土に還るそうなんですが、、、
ポンとゴミ箱に捨ててしまうのが、正直一番楽です。笑
しかし!
せっかく買ったのだ、捨て方を工夫したい、、。
ということで、家にある畳半畳ほどの小さなお庭に埋めてみようかと思います。
( 本当に土に還って分からなくなるのかなぁ。それまでには結構日が要りそうか。)
そんなことを思いながら、久しぶりに「捨て方」を考えたのでした。
ちなみに、今回紹介したバンブー歯ブラシの会社は、社会貢献に熱心で歯ブラシが行き届いていない子供たちに歯ブラシをプレゼントするプロジェクトをしています。
その様子をブログにあげてくださっているので、「あ、本当にやっているんだな」「こんな子どもたちの笑顔があるんだな」と購入者側も知れるという気配りも嬉しいです。
そんな会社を応援できるというだけでも、買い物への満足感が生まれます。
モノの素敵な付加価値のカタチだなぁ、と思う今日この頃なのでした。
今回のレポートで、少しは実際に使った感想が伝わったでしょうか。
気になった方は、下のURLからお店の情報も覗いてみてください^^
★今回紹介したお店
ポトペリー(歯ブラシスタンド)
Hus ToothbrushStand Yellow – POTPURRI ONLINSHOP | ポトペリーオンラインショップ
バンブー歯ブラシ
Bamboo Toothbrush & organic oral care products by The Humble Co.
★ショッピングサイトもあります。
木製ハブラシのある、キュートな暮らし【スウェーデン】
こんにちは、SHITTEKAUのアカネです。
以前、日本の技術を今風のスタイルに仕上げた陶器を取り扱うショップ『ポトぺリー(POTPURRI)』へ出向きました。
そこで出逢った、竹のハブラシ。
意識していませんでしたが、そういえばハブラシって基本的にプラスティック。
そして、古いブラシは掃除で使うとしても結局は捨てている。
やがて大量のごみとなります。
その数、約3.6億のプラスティックハブラシが毎年捨てられているのだとか。
そして多くは、最終的に海を汚してしまっているとも聞きます。
自分の人生で、一体どれほどのハブラシを捨てることになるのだろう、、、。
考えたこと、本当になかったのですが、たまには気をつけてみても良いかもしれませんね。
今回紹介するハブラシは、土にかえるもの。
そしてハブラシが1本売れるごとに、歯をちゃんと磨けていない子への支援につながるという、どこまでも循環を考えた商品なのです。
軽く、そして心地よく、どこまでもサスティナブル。
そんなバンブーハブラシ、一体なんだ!?
北欧、スウェーデンな暮らしを
歯科先進国と言われるスウェーデンで、バンブーハブラシは生まれました。
飽きの来ない洗練されたデザインは、シンプルだけど温かみがあります。
バスルームではアクサセリーとも言えるほどキュートです。
北欧の暮らしが漂せれちゃいます。
使いやすさにもこだわった、竹を使ったハブラシですが、
もちろんこだわっているのは、その中身。
なぜ竹を使ったか?
竹は、実は木ではなく植物の分類。
それもすくすくと育ちやすい植物なので、肥料や農薬をやる必要はありません。
中国で自然に育った竹を利用しています。
(写真:パンダフレンドリー!?)
扱う会社のこと。出来ていく過程。
こちらの商品を扱う会社は、「見える化」を大事にしていて、
過程を説明してくれます。
自然に育った竹を切り分けていくため、硬い表面を蒸して剥がしていきます。
⇓
そしてそれらを太陽にあて、カラカラにし、扱えるようなピースにしていきます。
⇓
外面をもう一度削って、手作業で形を整えていきます。
⇓
ハブラシの頭の部分を削って、ブラシがはめられます。
⇓
持ち手のところにロゴが入ってほとんど完成。
⇓
そして最後の仕上げに、ナチュラルワックスを伸ばして、
パッケージングは手作業で行ない、出庫準備が整います。
以上の過程を踏んで、やっと発送準備が整いました。
ちなみに、ブラシの部分は?
こちらは、ナイロンを使っています。
ナイロンといえど「ナイロン6」というもので(世界初の合成樹脂!)、もう少し下の位のナイロンよりも劣化しやすくなっています。
ナイロン6は、歯ブラシとして適正であるだけでなく、時間がたてば劣化していくので、特別な処理をせずとも自然なやり方で処理できる(土に戻りやすい)とのことです。
ブラシにもこだわっているのですね~!
いかがでしたか?
もう、色々とバックグラウンドが考えられたハブラシ。
少し、お高めですが、
歯を悪くしやすい環境下にも配慮される仕組みや、
ハンドメイドでハブラシの形を作っていること、
そして今までのハブラシには無かった温かみのあるシンプルなデザインを考えれば、お安いモノ。
この機会に、暮らしをすこ~しだけ、こだわってみるのも良いかもしれませんね◎
☟CHECK IT
伝統をお手頃に、可愛く彩る食卓【日本】
こんにちは、SHITTEKAUのアカネです。
今回は、東京の清澄白川をお散歩していたら、
たまたま、ときめく陶器屋さんに出逢ったので、こちらのお店を取り上げたいと思います♪
1000円からお皿が買えて、そのお皿は電子レンジもいける加工にしてあるのに、
どこか懐かしい日本の技術が生きるデザイン、なのにどこか新しい文化がミックスされたデザインの陶器たち。
少しでも陶器らしさを残したまま実用性の高い個性を持ってる陶器ブランド、ちょっぴり知りたいな~、なんて思いませんか。
ぶらぶらと清澄白川を歩いていた昼下がり。
日本の技術を、現代の食卓に使えるようなデザインにし直した陶器屋さんに出逢いました。
まるでモネの描いた湖のようなタイルのエントランスから、そのお店は始まります。
職人さんの技術を家庭にも。そして、受け継ぐ伝統。
私がこのお店で気に入ったポイントは、
・日本の職人さんたちと、現代でも使いやすい色遣いや形を提案し、商品化することによって、日本の技術を守りながら、新しい食卓の在り方を提案しているところ。
例えば、もうその技術が何十年か前に途絶えてしまったものも、工房や倉庫に眠っていたデザインから真似て再現し直したものが置いているのです。
「伝統のものって、なんだかシンプルすぎるし、厳かだし、家庭に合わない。そして、高そう。」
そんなイメージだと思います。
私だってそうです。
が、ここのは、さりげない色使いや形でモダンでお手頃価格なのです!
異なる陶器の技術で、北欧技術とのコラボも
そしてスペースごとに、陶器のシリーズが違います。
そのシリーズごとに技法も色使いも違っていて、見ごたえたっぷり。
例えば、『ヴォーグ』という陶器シリーズ。
スウェーデン語で「波」を意味し、柔らかな曲線をもつフォルムと揺らめきが特徴的で、岐阜で1点1点焼き上げています。
(下の写真:『ヴォーグ』)
また、『ファイアンス』というシリーズは、ヨーロッパで発祥した、「ファイアンス焼き」から影響を受けて創られたもの。
「ファイアンス焼き」とは、繊細な淡黄色の土の上に錫釉(スズユウ)をかけた陶磁器を指すそうです。
こちらの『ファイアンス』シリーズは、焼き方を従来よりも高温焼成し、電子レンジや食器洗い乾燥機にも適応できるものに改良したそうで、現代の生活にも配慮した形が、グッドですね~~!
(下の写真:『ファイアンス』)
写真が粗くて申し訳ないのですが(汗)、
このように、シリーズによって焼き方や染め方、模様や技法が変わってくるという、嬉しいこだわり。
は~~っと幸せなため息が出ていってしまいそう。
さぁ、どのシリーズで揃えようかな♪
どうやって多様な職人さんたちの商品が!?
オーナーさんが、以前勤めていた会社の関係でつくられた職人さんたちや工場のネットワークを元に、各地に散らばっている「いいもの」を掘り出して、使いやすい商品に生みかえています。
またデザイナーさんが、どういう技術で、どんな商品にするか考え、生み出される商品なので、どれもこだわりが詰まっていて、手に取るたびに「これは、どんな技法だろう」「どういうコンセプトなんだろう」と想いを馳せてみるのも楽しいです。
ここで、面白いところは技術のミックスもあるところ。
たとえば、先ほどあげた『ファイアンス』はスウェーデンからヒントを得ています。
このような多様な考え方を取り入れることで、陶器の幅が広がるのも面白いですね。
「使いやすさ」は!?簡単に洗えるの?
デザイン性もそうですが、重さや耐熱、価格も「使いやすさ」を追求。
陶器ですが工夫を凝らし、電子レンジや食器洗い乾燥機でも負けないモノを作っていたりと、現代生活に馴染む使いやすさを提供していただいています。
季節もの陶器!?
ちなみに、季節ごとに陶器の趣きが違います。
こちらのシリーズは、冬シーズン用として出たもので、深みのある緑や青の色使いが温かいモノをいれるのにちょうど良さそう。
ピンクは「暗い色だから明るいの入れてよ」と言われて、デザイナーさんが何とか盛り込んだ色がソレなんだとか。笑
どこで買えるの?(ポトぺリー)
気になってきたな~!という方へ、
こちらは、ポトぺリー(POTPURRI)というお店です。
東京や近辺にお住まいの方、タイミングが合いそうな方は、是非手に取って見てみてほしいので、本店へ!!
≫東京都江東区白河2-1-2
都営大江戸線『清澄白河』駅
半蔵門線『清澄白河』駅
—B1出口より徒歩3分
≫03-5875-8935
Open: 11-19
Closed: 月曜
オンラインショップでもご購入いただけます!
CHECK IT!
インドの色味に惚れた旅:⑤布の背景を探る旅路
「いのちのころも」というブランドを知っていますか。
(連載掲載しているので、初めてご覧になった方は是非過去の記事も読んでみてください。)
日本で作られたオーガニック素材の衣服など肌に触れる商品に インドでアーユルヴェーダ染めという化学染料をつかわず、 定着も自然の力をかりて染め上げる伝統的なやり方で色を付け、商品を作っているブランドです。
そんな女性に密着して、共に旅をしていると、 なんと彼女は工房に1ヶ月も滞在した話をしてくれました。
背景にフォーカスして
え、工房に1ヶ月!?
【写真:寝泊まりする建物】
4回目に訪れたインドでは、 なんと工房で寝泊まりするという生活で、
作り手さんと一緒にモノづくりを見つめながら
1ヶ月、ともに過ごしていたんだと。
いやぁ、フィジカルとメンタルの強さ。笑
そして、企業秘密を明かしているようなことですので、
信頼関係がないと工房で寝泊まりなんて、
基本的に受け入れはしてもらえないのです。
うむ、なかなか真似できないとこですね。
とても熱心だし、インドに惹かれているように見えますが、本人はというと、
「うーん。めっちゃインドに来たい!っていうよりも、何かに動かされて来てる感じやねん。」
いや〜好きやないと4回も来おへんのちゃうかな、と思ってしまいますが
引き寄せられるようなものがないと、なかなか来れないものですよね。
さてさて、
1ヶ月かけて工房でどう過ごしていたのでしょうか!?
【写真:工房のハーブ畑】
疑問をお持ちの方も多いことでしょう。
1ヶ月も、インドに、しかも工房にいただなんて。
多くの方は、工房に来られても1日または数日で去ってしまうそうです。
「ヨーロッパの人は、『暑い』ってスグ出るねん。
私はずーーっとくっついてるから、熱心に見られたんちゃうかな。
『シークレットだよ』って言いながら色々教えてくれたわ。
まぁ『シークレット』言いながら、
パンフレットに載ってるやん!ってこともあったけどな(笑)。」
【化学染料の工場】
「化学染料のところも行って、
バックグラウンドがよりよく見えたよ。
英語喋られへんから、何度も聞いて、
それでも分からへんから現場を見せてくれるのね。
そういうのもあって、詳しく教えてくれて。
お金もないし、英語も喋られへんからやねんけど、
工房で寝てたら、
『それだけアーユルヴァストラを愛してくれるのね』
って見てくれたみたい。」
「(以前の仕事で)マッサージしてて、すごい数の体見させてもらって、
みんなブラの跡とか締め付けられた後があるんよね。
だから、締め付けないもの作りたいなぁって。
日本でオーガニックのブラ作ってるところに型をお願いして、
ソレを染めに来てるの。
インドで全部やっちゃえば、コスト削減にもなるんやろうけど、
それじゃ意味ないっていうか、
日本の技術も工場も、大切にしたいから。」
1年待っても商品が届かない!?
インドタイムと呼ばれる、予定を大幅に遅れるという自体発生でしょうか。
1ヶ月工房に滞在し、そして頼んだ受注モノ。インドの染物たち。
待てども連絡しようにも、日本にやってこなかったそうです。(今もなかなか厳しい状況)
いや、それにしても1年も来ないの!?
そして、ソレを信じて待ち続けたの!?
【写真:工房の外でヨガマットのサンプルチェック】
「約1ヶ月、ともに過ごしたからね。
すごく信頼してる。嘘つくはずがないって。
一応、メールはしてて、
『いつも信じてます』って送ってるの。」
もう、さっちゃんには敵わへんわ〜
こんな方、なかなか居ないですよね。
信じてみるって強い。
そんな難関ばかりのアーユルヴェティックのモノづくり
すでに「アーユルヴェティック商品」自体は、
売られているといえば、売られている。
そんな中、
どうして商品づくりに参画したのでしょうか。
「売っている服を買い付けて、日本で販売するっていう物売りには興味がなかった。
私じゃなくてもいい。
服が出来るまでの背景に興味があったの。
その物語も一緒にお伝えしたかったから。
それに売っている洋服を日本人サイズで、もっとシンプルなデザインで作りたかった。
ようは、自分が着たいって思う服が作りたかったの。
でも、縫製の問題は山積み。
何百枚もオーダーしてパーになったりしているからこれからの課題だね。
温厚な性格な方だけど
それでも一回二回はブチ切れているしね 笑
疲労と暑さで一杯一杯になってくるのだけど。」
【写真:手作業でつけた模様に染めた布】
「それに、フェアトレードって言って
『貧しい人たちが作ったから、支えるために買ってください。』
じゃ続かへんと思うんよね。
『あ、いい商品や。』って手に取った物が、
たまたまフェアトレード商品だった、っていうのが良いと思うの。」
そうして、「いのちのころも」は、
さっちゃんが足を運んで、目で見て、手で触れて、
本当に「良い」と思ったものを提供しています。
例えば、買い付けの商品で同じデザイン同じ商品でも、ひとつひとつ縫い目を確かめたり。
「かわいい」「ええやん!」
そんな、難しくない感情で始めたい。
だけど、作り手とフェアで信頼性のある素敵なお買い物。
そんな「あたりまえ」、試してみるのも良い気がするな♪
今回のゲスト:さっちゃん/いのちのころも
メール:info@tsumugi-ayus.com
★CHECK IT
HP:
インドの色味に惚れた旅:④工房へ突撃!
インドのアーユルヴェーダ染めを行う「いのちのころも」というシリーズを作っている日本人女性「さっちゃん」に密着取材しています。
始めの記事はコチラ☟
何度かインドに行くうちに、
次第にインドでの収穫に手ごたえを感じてきたさっちゃん。
さぁ、本格始動へと向かいます!
3回目のインド:本格始動編
さっちゃん、3度めのインド訪問。
こなれたものです。
インド旅にて既存に作られたストール等(アーユルヴェティック商品)をお店で多めに買って、
日本に帰国してからは「生命の布展」を行いました。
(サンスクリット語で、「アーユス」は生命「ヴェーダ」は真理・科学という意味になる)
なんと買い付けたもの、みごと完売。
それも、「これはトゥルシーというハーブを使っていて、呼吸に良いものなんです。」と
効能や特徴を伝えながらの販売。
お客さんに伝えると、その分売れていく。
しかし、売れていくことは「良いこと」のはずなのに、
さっちゃんはどこか違和感を感じていました。
何か、抜け落としてる感じを。
【写真:染工場】
「『絶対次も成功するでぇ!!』ってときに『うーーん。』てなってん。
そんなとき、日本のアロマを生業にしている"やわら香”っていう会社の人に、
実際に会ったことは無いんやけど、
アメブロか何かで知ってもらって、「(うちの会社に)こうへんか」って誘ってもらってん。
ピンときたものがあって、半年、“やわら香”のある屋久島に行くことにしてん。
屋久島に移ってからオイルの説明をする時、
『香りを作りながら、森も作ってるんです。』って説明するねんけど、
ソレがしっくりきてね。循環するセラピーっていうのかな。
『人間様のためにーー』っていうのがすごい、嫌で。
それから屋久島から神戸に帰ってきて、クリアになったことがあんのね。
それは、
背景を伝えたいってことやった。」
それから、扱う商品「いのちのころも」は、
・オーガニック:原材料から携わる人にも優しく、地球にも優しく
・色の定着に化学反応は使わず:化学ではなく自然のもの同士で定着を。
・児童労働をしていない:働く人の背景にもフォーカスして。
以上を心がけています。
色の定着に化学を使っていないと、色落ちしやすい。
色落ちしたら、また色を付けていく。
そんな暮らしの慈しみ方も素敵じゃない?
と彼女は、家で染めた写真を見せてくれました。
今や少し面倒に思うけど、それって初めからとても自然なことのはず。
現代の時間の使い方や、手に取る商品の成り立ち、改めて考えさせられます。
今回のゲスト:さっちゃん
メール:info@tsumugi-ayus.com
★CHECK IT
HP:http://www.inochinocoromo.com/
インドの色味に惚れた旅:③インドに旅する
インドとのフェアトレードから商品を生み出す「いのちのころも」を紹介するシリーズ。
今回は「いのちのころも」を主宰する「さっちゃん」とインドとの出会いのお話です
(No.1&2も是非ご愛読ください)
1度目のインド:きっかけ編
初めてインドへ行った際、
さっちゃんは1〜3ヶ月、インドへ滞在した。
行ったことがある方は、分かるでしょう。なかなかこの時点でツワモノです。
そのうちの1ヶ月間は、せっかくだからとインドのアロマセラピーの一種である
アーユルヴェーダ施術を受けたのでした。
アロマセラピーといえど、日本のマッサージのような施術ではなく、治療。
だから施設に入って、直していくといった感じなのです。
\アーユルヴェーダとは/
漢方のように自然のものを使った医療療法の一種。
マッサージやオイルを使った治療が有名です。
現地では、ドラッグストアや小さなお医者さんのように
体に合ったお薬を出してもらうのが一般的な関わり方。
ガッツリと治療を受ける人(約10日以上)は、
病院に入って診察をして、ベッドをもらって
提示されるプランに沿ってヨガをしたり、
シロダーラと呼ばれるオイルを額に
浸透させる治療を受けたりします。
浄化が目的で老廃物等を感情含め、出していく治療。
オイルマッサージがあるなど、
なんだか気持ち良さそうな治療療法ですが、
「マッサージはすっごい雑なのよ!」とさっちゃん。
浄化が目的なので、オイルを皮膚に入れ込むような感じらしい。。。
知り合いは、カサカサのおじさんの手でやられて、アカスリ状態だったとか。
なかなか受ける方も気合のいるマッサージ治療なのです。
日焼けをしちゃった方はカサカサおじさんが担当だと激痛走るので注意!(なんのはなしや笑)
「マッサージは雑やけど、このオイル、すっごく良いわ。」
そこで使用されるオイルには魅了されたさっちゃん。
それから、アーユルヴェーダの商品を扱うお店に通うようになりました。
【写真:インドでの買い物風景】
「そこにアーユルヴェティック(アーユルヴェーダで使われる薬草を使って染めた布)の洋服があったの。ヴァイブレーションというか、ぬくもりを感じたの。
でもそのお洋服たちデザインがダサかった。
欧米人向けに作られている洋服たちは余計なビーズが付いていたり。布はいいのにー」
って感じで買わなかったそうですが、
それでも、そのアーユルヴェティック染めがとっても心を動かしました。
また、服がダサいことからも「ここから何かできるのでは」という発想もありました。
熱心にお店に通い、興味深そうに話を聞くさっちゃんに、
そこで出会った日本人の方から「工房に行かないか?」と誘いをもらったのです。
そのとき、連絡先は聞いたけれども、この時の来印では
日程調整が難しいこともあり、工房に行けませんでした。
2度めのインド:開拓編
日本でも、さっちゃんは草木染めのナプキンを
商品として扱っていたりとあって、
アーユルヴェティックが気になっていたこともあり、
「(工房に)行けばよかった〜!」
と思って2ヶ月後に来印。
スピーディ!
「なんのツテもないよ〜!工房に誘ってくれた女性に連絡したんやけど、
詳しくは分からなくってね。前行ったアーユルヴェーダのお店で聞きまくったんよ。
工房みつけるのに四苦八苦!
日本語OKなおっちゃんが一人居てね、その人が知ってて教えてもらったわ〜。」
本当、RPGリアル版。
それに、お店の人も商売があるので、なかなか教えてくれなかったりしたんだとか。
工房に何とか足を運び、やっとこさ手に入れた商品を、
蕁麻疹の症状等がでるので、化学染料が体質的に受け付けることができない友人にプレゼント。
すると、「これ、すごく良い!!!!」と。
そこでさっちゃんも
「良いと思ってたけど、そんなにええとは!!」と再認識したそう。
ちゃんと良い物と分かって提供したい。そんなさっちゃんの想いが膨らみます。
そして、良い物と分かったものを多くの人に届けたい、と思い
再び、インドへ向かうさっちゃん。
毎度困難にぶち当たるさっちゃんが次なる展開でどんな表情を見せるのでしょうか!??
★次回:no,4 本格始動!?
今回のゲスト:さっちゃん
メール:info@tsumugi-ayus.com
★CHECK IT
HP:http://www.inochinocoromo.com/