shittekau/知って買う

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『モノの過程や生産者の想いを知って買いたい』そんな想いから生まれました。

SHITEKAU

~作り手さんと過程の見える買い物を~

山のお恵みいただきます【愛知】

 

ジビエ工房に遊びに行ってきました!

少々、いや、大そう迷いながらも優しく教えて頂き着いたその場所は愛知県にある猪鹿工房山恵(ヤマケイ)さん。

山で害獣駆除として獲ったものは安易に売ってはならず、山に埋めてしまうことが多いのですが、ここではキチンと許可を取り、処理をしたものを販売することで、山の恵を惜しむことなく使おうとしています。

 

いい天気!まぶしい!

 紅葉が良い季節。最高です。

 

 

 

この写真の左手にはヤギさんが、右手にはちょっとした施設、左奥にはアクセサリーのおいてある手作りの小屋があります。

 

 

この道を奥に行くと山恵さんが見えてきます。

私はそれさえ分からず(笑)、たくさん頼ってしまいながら迎えに来てくれました。

 

まず、山恵さんのある愛知県豊田市についてお話が始まりました。

何と言っても「今」の「現状」を知ることから始めるところが分かりやすくて助かります。

 

 

何故やっているのか

 

ここ豊田市は人口40万人程で、山が70%を占めているとのこと。

市としても「山を抱えている」ことを活かそうと動いているそうです。

 

そんな山のある自然環境を活かすように

「車を作るのに疲れた人が農業体験しにきたりするよ」

と話が出ていて、実際に片手間仕事・片手間農業で暮らしていらっしゃる方も増えてきているとか。

 

 

しかしながら、問題はそうしたくても里山が野生化してきていて、危険度が増しているため、山を活かしたくても農業をしたくても簡単にはできない状況があります。

 

昔、里山だったところは高齢化で放棄地になり、放棄地になっても果物などは勝手に育ち、ソレを猪や鹿が食べにくる。動物たちは次第にどこからが山でどこからが街か分からなくなってしまった。

そうして繁殖した猪や鹿を猟師さんたちが狩っていく。

 

自然の営みのはずなのに害獣駆除で狩った動物は土などに埋めて処理するよう言われています。

それを販売許可なしに売ってはいけないということです。

 

豊田市で夏に焼却される猪は3000頭/年と言われています。

 

 

 

もったいない!!!!!

 

 

 

 

こう思った方、多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 

命を殺して活かさず処分するだけという一番無駄なことをし続けるということは、非常にもったいないと思います。

 

しかも自然の中で培った活きた栄養素や筋肉を頂くことができる現代では何故か貴重になったお肉の在り方を頂くチャンスです!!

 

  

どうやってしているのか

 

この工房に猟師さんから電話が来ます。

「猪とれたよ~」📞

 

持ってくるか取りに行くかして、猪や鹿を工房に運びます。

狩って1時間以内。新鮮なお肉になっていきます。

 

工房は小さくてキレイでした。

そんな工房に毎日5.6匹やってきます。

 

もちろん、自然と生きているので天候によってその数は変わります。

大きかったり小さかったり、少なかったり沢山きたり。

 

 

私が訪れたときも猪さんが来ていて中身を取って血抜きしているところでした。

この日は一人でやられていました。手際が良くないと新鮮さがなくなってしまうから大変です。

 

写真も撮らせていただきましたが傍から見ると「ん~ちょっと軽快に載せるものではない」と思いましたので、掲載は控えさせていただきます。

もはや山恵さん側も「けっこうリアルでしょ笑」って感じ。

そう、命を頂くってリアルなんですよね。表現が難しいけれど。

 

 

 

猪は、やはり冬の食べ物。夏に食べる習慣がありません。

確かに、ぼたん鍋といった食べ方は、まだ馴染みがありますよね。

こちらの工場では、夏に狩ったものは餃子やソーセージにして加工し活かしているそうです。

 

今度、皆さんとツアーできる際には購入してパーティしても楽しそうです♪

 

 

どんな想いでしているのか 

左:社長さんです。裸足です。おちゃめ!

右:狩人さんです。女性。かっこいい!

 

 

かつてはごちそうだったイノシシ。

しかし今では獣害駆除として殺され、埋められるイノシシ・・・。

命を頂くということは、自然への感謝と共にその命を無駄なく頂くということのはず。

 

個数を減らすためにイノシシを駆除するのなら、ちゃんと美味しく頂いて「ごちそうさま!」って自然に感謝したい。

 

 

食習慣が広がれば、捕獲数も上がり、農地の獣害が少なくなるし、

耕作放棄された畑を使えるチャンスがやってくる。

 

最終的には山間地域に若い世代の移住者増加と里山の活性の流れを作りたい。

 

と考えているそうです。

 

 

 

 

なぜか歪になって、普通の営みができなくなった。

そんな人間社会に狩ったものを食べるという普通の食生活を。

 

馴染みがないからこそ一度試していただきたい。

新鮮で完全日本産

 

さぁ、ぼたん鍋の季節です♪

 

 

 

お問い合わせは以下からどうぞ^^

電話やFAXの方がやり取り早いかなぁ~と思います。

メールでももちろんお返事くださいます◎

 

★今回紹介のお店

猪鹿工房YAMAKEI(株式会社 山恵)

 

店頭販売時間:9-15時

休業日:木、金曜日(年末年始は12/30-1/5、お盆は8/13-15)

住所:豊田市稲盛町菅田20-1

TEL:0565-98-0836

FAX:0565-77-7196

MAIL: inosisi-yamakei@asuke.aitai.ne.jp

FACEBOOK: https://www.facebook.com/inosisi.yamakei/

HP: http://akibito.jp/yamakei/