shittekau/知って買う

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『モノの過程や生産者の想いを知って買いたい』そんな想いから生まれました。

SHITEKAU

~作り手さんと過程の見える買い物を~

インドの色味に惚れた旅:⑤布の背景を探る旅路

「いのちのころも」というブランドを知っていますか。

(連載掲載しているので、初めてご覧になった方は是非過去の記事も読んでみてください。)

日本で作られたオーガニック素材の衣服など肌に触れる商品に インドでアーユルヴェーダ染めという化学染料をつかわず、 定着も自然の力をかりて染め上げる伝統的なやり方で色を付け、商品を作っているブランドです。

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そんな女性に密着して、共に旅をしていると、 なんと彼女は工房に1ヶ月も滞在した話をしてくれました。

背景にフォーカスして

 

え、工房に1ヶ月!?

 f:id:shittekau:20180415173605j:plain  【写真:寝泊まりする建物】

 

4回目に訪れたインドでは、 なんと工房で寝泊まりするという生活で、

作り手さんと一緒にモノづくりを見つめながら

1ヶ月、ともに過ごしていたんだと。

 

いやぁ、フィジカルとメンタルの強さ。笑

そして、企業秘密を明かしているようなことですので、

信頼関係がないと工房で寝泊まりなんて、

基本的に受け入れはしてもらえないのです。

  うむ、なかなか真似できないとこですね。

  とても熱心だし、インドに惹かれているように見えますが、本人はというと、

「うーん。めっちゃインドに来たい!っていうよりも、何かに動かされて来てる感じやねん。」

いや〜好きやないと4回も来おへんのちゃうかな、と思ってしまいますが

引き寄せられるようなものがないと、なかなか来れないものですよね。

 

さてさて、

1ヶ月かけて工房でどう過ごしていたのでしょうか!?

  f:id:shittekau:20180415173742j:plain  【写真:工房のハーブ畑】

  疑問をお持ちの方も多いことでしょう。

1ヶ月も、インドに、しかも工房にいただなんて。

多くの方は、工房に来られても1日または数日で去ってしまうそうです。

 

「ヨーロッパの人は、『暑い』ってスグ出るねん。

私はずーーっとくっついてるから、熱心に見られたんちゃうかな。

『シークレットだよ』って言いながら色々教えてくれたわ。

まぁ『シークレット』言いながら、

パンフレットに載ってるやん!ってこともあったけどな(笑)。」

 f:id:shittekau:20180415173829j:plain 【化学染料の工場】

「化学染料のところも行って、

バックグラウンドがよりよく見えたよ。

英語喋られへんから、何度も聞いて、

それでも分からへんから現場を見せてくれるのね。

そういうのもあって、詳しく教えてくれて。

 

お金もないし、英語も喋られへんからやねんけど、

工房で寝てたら、

『それだけアーユルヴァストラを愛してくれるのね』

って見てくれたみたい。」

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「(以前の仕事で)マッサージしてて、すごい数の体見させてもらって、

みんなブラの跡とか締め付けられた後があるんよね。

だから、締め付けないもの作りたいなぁって。

 

日本でオーガニックのブラ作ってるところに型をお願いして、

ソレを染めに来てるの。

 

インドで全部やっちゃえば、コスト削減にもなるんやろうけど、

それじゃ意味ないっていうか、

日本の技術も工場も、大切にしたいから。」

 

1年待っても商品が届かない!?

 

インドタイムと呼ばれる、予定を大幅に遅れるという自体発生でしょうか。

1ヶ月工房に滞在し、そして頼んだ受注モノ。インドの染物たち。

待てども連絡しようにも、日本にやってこなかったそうです。(今もなかなか厳しい状況)

 

いや、それにしても1年も来ないの!?

そして、ソレを信じて待ち続けたの!?

 

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 【写真:工房の外でヨガマットのサンプルチェック】

  「約1ヶ月、ともに過ごしたからね。

すごく信頼してる。嘘つくはずがないって。

一応、メールはしてて、

『いつも信じてます』って送ってるの。」

 

もう、さっちゃんには敵わへんわ〜

こんな方、なかなか居ないですよね。

信じてみるって強い。

 

そんな難関ばかりのアーユルヴェティックのモノづくり

すでに「アーユルヴェティック商品」自体は、

売られているといえば、売られている。

 

 そんな中、

どうして商品づくりに参画したのでしょうか。

売っている服を買い付けて、日本で販売するっていう物売りには興味がなかった。

私じゃなくてもいい。

 

服が出来るまでの背景に興味があったの。

その物語も一緒にお伝えしたかったから。

 

それに売っている洋服を日本人サイズで、もっとシンプルなデザインで作りたかった

ようは、自分が着たいって思う服が作りたかったの。

 

でも、縫製の問題は山積み。

何百枚もオーダーしてパーになったりしているからこれからの課題だね。

 

温厚な性格な方だけど

それでも一回二回はブチ切れているしね 笑

疲労と暑さで一杯一杯になってくるのだけど。」

  f:id:shittekau:20180415174538j:plain  【写真:手作業でつけた模様に染めた布】

「それに、フェアトレードって言って

『貧しい人たちが作ったから、支えるために買ってください。』

じゃ続かへんと思うんよね。

 

『あ、いい商品や。』って手に取った物が、

たまたまフェアトレード商品だった、っていうのが良いと思うの。」

 

そうして、「いのちのころも」は、

さっちゃんが足を運んで、目で見て、手で触れて、

本当に「良い」と思ったものを提供しています。

 

例えば、買い付けの商品で同じデザイン同じ商品でも、ひとつひとつ縫い目を確かめたり。

  「かわいい」「ええやん!」

そんな、難しくない感情で始めたい。

だけど、作り手とフェアで信頼性のある素敵なお買い物。

 

そんな「あたりまえ」、試してみるのも良い気がするな♪

 今回のゲスト:さっちゃん/いのちのころも

メール:info@tsumugi-ayus.com

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