丁度いい距離感のある暮らし【大阪】
こんにちは、アカネです。
tito moss&flower さん、通称titoさんにお話しをお伺いしてきました^^
レストランにある植物の飾りをしたり、うめきたガーデンも手伝っています。
盆栽の師匠もいるという彼女は、どうして今の仕事にいきついたのでしょうか??
ちなみに…
顔の写ってる写真が欲しいというと、「このわざとらしい写真でもどうぞ」と。笑
でも、いい感じですよね♪
農業からのはじまり
彼女は農学を大学で学んでいて、学生の頃から土地を借りていたんだとか。
学生土地持ち。農地持ち。なんとも潔く、かっこいい。
そうして、農業をやっていました。
JICAの農部門とかで世界中回りながら、農業したかったのだけど、
(そんなのあるんですね!!こんなのできたら普通に面白そう)
やっぱり農はその土地からなかなか離れられないことを知り、
気軽に運べるサイズの苔玉やミニ盆栽に着手するに至ったそうです。
盆栽おじいさんと呼ばれる方のもとで、植物や盆栽について教わり
今では個人でインタビューをSHITTEKAU以外でも受けるほどになりました。
そんなtitoさんのところへお邪魔し、
今回は苔玉がどのようにして作られてるか見せていただきました。
苔玉の作り方をさぐる
まずは材料を拝見
図1
まず、①について少し説明を。
こちらは選ばれた3種類の土を混ぜております。
その土を混ぜ合わせていき、丸めていきます。
小さな苗たちを加えて、②の苔玉のようになります。
(下の写真; 左の大きなモノから真ん中にころがってるもののように茎をカットし育てると、それはそれで根をはり、右のような苗となる)
③の苔や場合によっては、違う種類の④(巻きつける草花)も加えながら
図1に表記している青色で囲んだ木綿の糸を、オレンジ色で囲んだU字の針金を使って固定していきます。
この巻いていく糸は木綿だから、最終的には馴染んでいって苔の力でそのままキープしていくようになるとのこと!
植物のチカラは力強いですね!!
ところで、その巻いている苔は買ってるの?
色んなところから買ってみた結果、秋田県の今の苔にたどりつき、購入し、使用しているとのこと。
園芸屋さんでは売っていない苔らしい!特別感を味わえますね!
そうして、形になった苔は
全体が水につかれるようなモノにポチャンコとイン。
上の方は手で水をかけてやったりもします。
なんだか愛おしいものになってきましたね♪
これで、苔玉は完成!!
あとは、好きなように飾るだけ◎
けれど、生き物だということをお忘れなく!
植物は自分で呼吸することができず、
流れてくる風を浴びることによって息が出来るので、
中で飾ったり、外で気持ちよくさせてみたりとローテーションしてみてください^^
中で飾りっぱなしだと、苔玉にとって少し窮屈かもしれません。
そ、育て方⁉分からないかも!
そんな方の為に、titoさんからご購入されると
説明書つき!!
ありがたしっ
肥料のことも書いてありますが、基本的にお水と日光があればOKらしいのですが、
気になるようでしたらシュシュっとスプレーできる液体肥料で大丈夫らしいです。
ま、この説明書に書いてありますのでご安心を♡
そして、そして
titoさんによるとまだまだ完成はしておらず
ここからが面白いのだとか!
育てていく中で、色んな植物が出てきたり大きくなったり好き放題に生まれて良い感じになっていくことがあり、ココが面白いんだそうです。
好き放題になっていって完成していくっていう感覚が素敵ですなぁ♡
つくるのが簡単そうに見えるけども、
生き物だからそれぞれに特徴があって理解していないと難しい。
今までの知識とか経験があるからこそ、成り立つものなのだなぁ
と思いました。
(以下、育成中の植物たち。種から苗からと色々)
そんな苔玉は、titoさんにとってどんな存在で、どんな想いがあってつくっているのでしょうか。
苔玉の存在や想い
「アートじゃない。」
titoさんのつくる苔玉は「アート」として売り出していない。
「『アート』でも『生業』っていう感覚でも接していない。
それぞれの作家さんの各々の考えはあるし、それはその人のものだから、もちろんアートだっていう人もいる。
だけど、私のは(とても表現に困る感じで)
アートじゃなくて、イノチとか、ぬくもりとか。
家族のように、一緒に居たいって思うもの。」
彼女は、感覚にあうような言葉を探しながら、おっしゃいました。
「植物が勝手に生きているのを見ると、誰にも話したくないようなときでも心があったまる。
植物との関係は丁度いい距離感。」
そんなところが好きなんだそうです。
なんとなく分かるような気がしませんか^^
titoさんが丁度いい距離感を求め始めたのには、悩まされごとがあったことも要因の一つになっています。
「私は人に必要とされることに依存して、
それで自分の欠落感を埋めて生きてきて苦労したので、
今は誰もがまず、自分は自分のためにどうしたいのか見つめて生きることが大事と思ってます。
自分がハッピーになって周りにもハッピーをシェアするって感じ」
そういう心の状態になってくれたら最高だなっていうのがあるそうです。
まずは自分の心をハッピーに、
心地よい気持ちに、させてあげてみても良いかもですね(^^♪
どんな人が買っていくのでしょうか
「プレゼントや記念日にっていうのが多いかな」
なるほど。確かに、自分で買う機会はあんまりないかも。
例えば、結婚して、その時に苔玉を部屋に置いて、一緒に成長していくとか。
そんな感じで記念に購入する人もいるそうです。
その考えはなかったです~。
記念日に購入して、小さく愛でていく日常も素敵ですね。
活動の理由は何でしょう?
titoさん自身
この活動には3つの理由があって
①意思疎通ないけれど命の温度を感じられる植物との距離感が心地いいから
②誰かの心もほっこりできたらいいなということ。
③植物がくれる驚きや感動を誰かと「共有」したい
というのがあるとのことでしたが、
①と②については、もう以前述べた通りですが、
③つめの理由を、まるで購入する方も分かっているかのような
「プレゼントや記念日」に購入する人が多いらしいです。
やはり、喜怒哀楽は共有したいですしね。
私も、すてきな誰かと「あ!こっから何か新しいヤツ芽生えてきてるで!」とか感動したいもんです◎
★今回のゲスト
tito-moss&flower さん
連絡先; facebook・・・
https://www.facebook.com/tito.moss.flowers
mail・・・info@tito-moss.net
風鈴とコラボした苔玉など工夫にとんだ作品が載ってます^^
あたなのお気に入りと、特別な日から苔玉生活はじめてみませんか?